ボンボニエール

たまに思い出すために

美しい選択

2.2

仕事終わりに大学時代の友人2人と飲みに蔵前まで行く。少し遠いけど都会の喧騒から外れながらも洒落ていて好きな街。少しだけ京都を思い出す。

大学時代に大体月に一度おいしいお店に行っていた友人と他愛もない話をして過ごした。6月に旅行に行く予定も立ちとても楽しみ。

2軒目にインバウンド向けのドミトリーホテルに併設しているバーに行ったら、海外の人と相席っぽい感じになりそうなところを何とか避けて3人でゆっくり飲む。オールドファッションドというかわいい名前のカクテルを頼んだらウィスキーのロックが出てきた。メニューにはアルコール度数が普通と書いてあったのに。友人が頼んだラムコークはおもちゃみたいな味で彼女の好みが変わっていないことが微笑ましい。

6月末に地元に戻ってしまう友人とあと何回会えるかななんて話しをしつつ、ラムコークの友人から婚約したとぬるっと恥ずかしそうに報告を受けた。彼女らしい言い方でちょっとグッときた。大学からいろんなことがあったから、なんだか感慨深くてたまらなくなった。

大好きな二人の友人が自分のためにしっかり道を選んでいて美しい。大学の時は何一つこれからも変わらないと信じて過ごしていたけど、私も他の人も着実に変わっていて人生を歩んでいる。あの頃より他人の人生がちょっと見えにくくなっただけ。物理的距離があればどうしても見えないことだって増える。たくさんの時間を過ごした彼女たちが美しい選択でそれぞれの人生を歩み、幸せが何かと見つめている。自分も「美しい」と思われる(思える)人生を過ごせるだろうか。